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[orca-users:01862] Re: OS よりも電子カルテ部門
- To: orca-users@xxxxxxxxxxxxxx
- Subject: [orca-users:01862] Re: OS よりも電子カルテ部門
- From: Hiro Sato <sato-med@xxxxxxxxxxxx>
- Date: Thu, 10 Oct 2002 00:46:21 +0900
中山先生こんばんは。
Java未経験の佐藤@名古屋です(私はPascal派)。
> つまり既存レセコンの価格がORCA効果で下がったことは
> もっと評価されても良いと私は思います。
うーん、これって本当ですか?
確かに価格は下がっているらしいですが、
それがorca効果かどうかは・・・
未だ競争相手とさえ見られていないのではないかと思う所です。
が、今回の本題はそうじゃなくて。
> インフルエンザという病名が入力されると都道府県別に
> 集計されてグラフでリアルタイムにみえるとか、一医療機関では見えない
> あるいは無力なことがユーザーが増えることによって見えてくるもの
この部分を読んで、うむむむむ・・・と感心してしまった訳です。
この辺はさすが、電子カルテを自作されている方ならではの見方かな、と。
このように使われれば、患者さんにとってもメリットがありますね。
・・・と思ったのですが、カラースライドの17ページ目にも、
同様の事が書いてありましたね。(^^;
でも、そうすると・・・今までのいろんな方の話を総合すると、
どうしてもしっくり来ないものを感じるのです。
1.
現在は、「カルテの内容→診療報酬請求書」へと仕上げるに当たって、
JPEGの不可逆圧縮のように、情報が一部欠落します。
かつての205円ルールがその典型でした。でも、205円ルールは無くなり
ました。そして最近は、素人が審査してるんじゃないかと思うぐらい、
薬の適応と病名が一致してないと、削られる事が多い。
つまり現在、レセで情報が欠落する「すきま」くらいにしか、
医師の裁量権か残っていないのではないか?と思うのです。
これがさらに、カルテの内容をそっくり全部レセコンで「共有」
するようになったら・・・ますます融通が効かなくなるのでは
ないか?という危惧。
2.
こういう枠組みは古いのかも知れませんが・・・
電子カルテ = 全情報を含む = 医師のもの = 普及率は低いし、
今後も増える見通しは難しい
レセコン = 欠落した情報 = 保険者へ送るデータ = 普及率は高い
= 事務員が使う(医師は触らない)
こうやって書くと、ジレンマに陥るような気がします。つまり・・・
すでにレセコンはほとんどの医療機関で電子化されており、
電子的に共有する環境へ移行するのはたやすい。
しかし、レセコンに医療情報をフィードバックしても、医者は直接見ない。
しかも、情報が欠けていては、共有して統計をとった時の有効性が下がる。
かといって、レセコンに全情報を集めるのは、医師の裁量権をおびやかす不安がある。
とすれば、全情報を医者の手元に保持したまま共有するには、電子カルテ
ベースで行う方が、適切な気がする。
にもかかわらず、まだ電子カルテは無い。
し、あったとしても、医師の電子カルテ使用率は低そうだ。
すると、電子的に共有するなど、まだまだ先の話。
・・・と。まあ、なんか、まとまりませんが。(^^;
電子カルテの話が出る時に、笑い話のように必ず言われるのが、
「画面ばっかり見て、患者を診てない」です。
私なんかだと、字を書くよりもキーボードを打つ方が、
早くて綺麗だし、漢字の間違えもないんで、良いんですけど。
ま、一応、画面見ないでも文字くらいは打てますしね。
それでも。キーボード触ってないで、患者さん触る方が
大切にも思いますし。そう思うので、未だ電子カルテは、
なかなか製作に入るモチベーションが高まりません。