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[orca-users:01118] Re: 電子カルテについて(長文です)
- To: orca-users@xxxxxxxxxxxxxx
- Subject: [orca-users:01118] Re: 電子カルテについて(長文です)
- From: 安陪隆明 <takaaki_abe@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Tue, 16 Jul 2002 10:21:44 +0900
河合先生、小田先生、こんにちは。
安陪隆明@鳥取県鳥取市、安陪内科医院です。
最初に本題から外れて、
>いくらなんでも
> (^^)
>は無いじゃないですか。
>このmlはこれで通るんですか。
どのMLでも、技術的にこういったものをはねつけるのは難しい
でしょう。例えば( を使用禁止にしたら、もし真面目な目的で
( を使う方がおられたら、はねられてしまいますよね。
あとはモラルというかエチケットというかセンスの問題かと
思います。
このMLは真面目な会議をしているところだと思うのですが、
(^^)を通されるというのは、例えるならば、背広ネクタイで
皆が集まっている会議にTシャツ、ジーンズで参加するのが良いか
悪いかみたいな話かと思います。
本題に移って、河合先生の「修正」についての質問は、実は多く
の皆様がよく疑問に思われて質問されてこられることです。
「紙」での文章の修正は、鉛筆で書いたものを消すか、それとも
万年筆やボールペンのような消えないものの上に線をひいて
訂正するかなのですが、カルテでは「鉛筆で書いたものを消しゴム
で消す」といったことは認められていません。どうするかとい
えば、二本線をひいて、修正前になんと書いてあったかどうか
わかるようにすることが決められていますよね。
さて、パソコン上の電子記録ですが、パソコンのソフトでも
例えば「ワープロ」などであれば、「修正」しようとすると、
以前に何が書いてあったかが消えます。すなわち
「修正 = 以前の記録を消去すること」
です。鉛筆、消しゴムと同じようなパターンです。
しかし、パソコン上の全てのソフトが
「修正 = 以前の記録を消去すること」
だとは限りません。
当然、パソコンのソフトは作り方次第では、
「追記すれば、以前の記録は残したまま、表面的に昔の記録を
見えなくすることができる」
ということもできれば
「追記すれば、以前の記録は残したまま、それに横線を
つけることができる」
というようなこともできます。
例えばHTMLであれば、修正の方法がきちんと決められていて、
「グラクソ・ウェルカム」
と書いてあったところを、
「<del title="会社合併のため変更">グラクソ・ウェルカム</del>
<ins datetime="2002-03-09">グラクソ・スミスクライン</ins>」
と書くことによって、「グラクソ・ウェルカム」の部分に横線を
引き、「グラクソ・スミスクライン」と表示させることが可能です。
ちなみにこれをどう表示させるかはブラウザごとに任せられている
わけですが、大事なことは「修正しても(というか修正というよりも
追記ですが)以前の記録は消えない。いつどう修正されたかが記録上
わかる」ということなのです。
そしてこちらの方が、本来紙のカルテでも定められている
「修正するならば、以前に何が書いてあったかも、そしていつどう
修正したかもわかる」
ということに合致しますので、そのように電子カルテは作られる
のが望ましい、ということにもなります。
(ちなみに上記はあくまでHTMLでの方法であって、実際の電子カルテ
では、もっといろいろな方法をとることができるでしょう)
ハッシュ値からは、元の文章は再現できません。
ですから、「いつの時点のハッシュ値か」ということが問題に
なります。
修正前のハッシュ値と、修正後のハッシュ値があって、それぞれ
が合致していればいいわけです。
「修正 = 以前の記録を消去すること」ではない、ということに
お気づきいただければ幸いです。
安陪隆明
〒680-0841
鳥取県鳥取市吉方温泉3丁目811-2
安陪内科医院
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