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[orca-users:00788] ORCA のどこがよいのだろう?
- To: <orca-users@xxxxxxxxxxxxxx>
- Subject: [orca-users:00788] ORCA のどこがよいのだろう?
- From: "kuriharaM" <smkms@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Mon, 27 May 2002 20:31:46 +0900
こんにちは、初めまして。京都市伏見区の開業医 栗 原 眞 純と申しま
す。このMLには始めての投稿です。
伏見医師会MLに投稿したものをより多くのORCAに興味をお持ちの先生方の
居られるこのMLに同じ内容(ORCAについての私見)を少し手直しして書かせ
ていただきました。
「投稿1」
オルカにかかわってられる方へのお願い。
オルカが普及するかどうかはオルカ使用のための経費の安さにかかってい
ると思います。 オルカを走らせるパソコンはプリンターも含めて今なら15
万円程度で充分ですね。もっと安くなる可能性もありますが。
ソフトは日本医師会製作で我々末端開業医には無料配布でしたね。メンテ
は地区医師会で非常勤(問題があったときに個々に電話や訪問で対応してく
れる)のSEと契約すれば月に数十万(オルカユーザーの割り勘にすれば安い
もの)で済むでしょう。
その上ソフトに電子カルテ機能と優れた診療支援機能が付いたら爆発的に
普及すること間違いなしでしょう。
間違ってもRIKOH、キャノン、NTTなど大メーカーはもとよりオルカ計画に
参入したがっている儲け主義のレセ商人は排除していただきたく思いま
す。これらが入ることにより経費は簡単に5〜10倍になるのですから。
「投稿2」
ところで初期のレセコンは300万円以上もするのが普通でした。今でもサ
ンヨーメディコムなどはそうだと思います。 20年以上
前に小生が最初に購入したレセコンも300万円ほどしました。使っているう
ちにパソコンの性能向上と低価格化がすすんで「なんで単なる事務機に過ぎ
ないレセコンがこんなに高いのだろう」と考えるようになりました。
10年と少し前、ラッキーなことに私のレセコンメーカーがレセコン業務か
ら撤退しました。 こういう機会でもないと事務員がそれまで慣れ親しんで
きた機器を変えることなどなかなか出来ません。
これを機会にパソコンレセを採用しました。機械はHDの容量さえ充分あれ
ば何でもよいとのことだったのでNECPC−9801を電化製品安売り街で購入し
ました。確かこのときは25万円位で現在では10万円程度の廉価パソコンだっ
たと思います。
レセソフトは、窓口会計とレセプトの打ち出しだけ(これで充分)の基本
ソフト50万円(今はXP仕様で80万円だそうです)、メンテ料は年額5万円
(今は6万円)でした。このメンテ料には毎年の点数や項目の改訂への対応
や使い方の分からない時の電話による応対料金が含まれています。それから
10年間以上もこの廉価パソコンを使っていますが一度もトラブルを起こした
ことはありません。パソコンもwindowsではなくMS-DOSなのでフリーズもし
ないし、再起動が必要になったこともありません。
ようやく市販の普通のパソコンを使って安くレセ業務がやれるようになっ
たのです。少なくともこれ以下の費用でオルカも使えるようにしていただき
たいものです。
もしも「パソコンレセ」が素人には使いにくいのではないかと考えて居ら
れる方が居られましたら大きな誤解です。小院ではレセ業務には小生は全く
タッチしません。事務員たち(パソコンには全くの素人だった)だけで全て
をやっています。当然最初の内は分からないこともあってメーカーに電話質
問したりしていましたが、別に料金をとられたことはありません。事務員は
前に使っていた300万円レセコンよりもむしろ使い勝手が良いと言っていま
す。
高価なレセコンを売り込みに来る際のセールス文句は「当社のコンピュー
タは業務用です。普通のパソコンより遙かに信頼性と耐久性の高い物で
す。」でした。しかし、業務用コンピュータが必ずしも信頼性に優れている
もではないことは、つい最近業務用コンピュータの最たるみずほ銀行のコン
ピュータがたいへんなトラブルを起こしたことからでも明かです。
小生の経験ではたいていの機械は数多く生産され使われるものほど信頼性
も耐久性も優れているように思います。パソコンに関して言えばプリンター
共で15万円というのは「廉価品」ではあっても決して安かろう悪かろうの
「粗悪品」ではありません。信頼性を考えなければ更にずっと安い「超廉価
品」はいくらでもあります。
余談に成りますが、数年前ソニーとビクターのビデオデッキを同時に4台
25万円以上の高級品と5万円以下の普及品を購入して比べてみたことがあり
ました。ソニー、ビクターとも5年以上故障が皆無だったのは普及品の方で
した。また、カローラよりセルシオの方が故障が少ないとは言えないように
思います。レセコンには格好は全く必要ありません。安くて信頼性があれば
それで充分です。
機械とかシステムの供給を1社に限ったり、一種類の製品に限ってしまう
ことにも反対です。はじめの内は安くて便利なように思っても競争がなけれ
ばいずれ高いものにつくおそれがあります。コンピュータが出始めたころ、
NTTなどが各地の医師会の情報システム作りなどにすすんで入り込んで来ま
した。一旦そのシステムを使い出すと最初の会社以外の機器を使うことがで
きず結局NTTなどに全てをにぎられて高いもの、時代遅れになって役に立た
ないものになったケースがたくさんあったのではないでしょうか。
折角マイクロソフトにしばられないリナックスを使うのですからハードも
特定の種類に決めなくても使えるようにというのは小生の強い要望です。
平成14年2月11日付けの「京都医報」2ページに「今までのレセコン販売モ
デル」として合計500万円、「ORCAでのオープンソースモデル」なら300万円
と書かれてその差額200万円だけ安くなるという記事が出ていました。単な
る事務機に過ぎないレセプト機の300万円が安いという感覚はどうかしてい
ます。
当伏見医師会では北岡先生の並々ならぬ努力のお陰でORCAシステムを稼働
状態にするのに機器、ソフト、サポート全てで初年度50万円、次年度より年
間18万円+保守実費というところまで持って来られ、既に何人かの先生が使
用されているようです。
それでも前述したように小院で使用しているレセシステムに比べれば、初
年度はともかくとして次年度以降は小院の場合では6万円、伏見ORCAでは18
万円と3倍の差があります。ですからこれですらこれまでのレセシステムよ
り「確かに安い」とは思えません。とくに機能が単なるレセ機能しか
ないのであればなおさらです。少なくとも今のパソコンレセシステムより高
くなるのであれば優れた電子カルテや診療支援ソフトがついて名実ともに今
の「パソコンレセ」以上のものになってからにするべきです。最も高価なサ
ンヨーメディコムなどと比較してORCAシステムが安い安いと宣伝して多数の
会員を惑わせるようなことのないようにお願いします。
結論として小院におけるORCA採用はレセ機能+電子カルテ機能+診療支援
機能付きで初年度50万円、次年度より年間5万円程度になって、使用機器や
メーカーを限らずどんな機種ででも使えて、インストールが今のワープロや
表計算、画像レタッチソフト並みに簡単になってからにするつもりです。自
分でインストール出来ないような面倒なものはまだ完成品とは言えないと思
うのです。
勝手なことを書かせていただきました。ORCAに興味をお持ちの先生方のご
意見をお待ちしています。
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栗 原 眞 純
smkms@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/smkms/
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8393/
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