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[orca-users:15018] 電子カルテを乗り換える際データはどの程度の精度で移行させればいいのか?
- To: ORCA全般の話題 <orca-users@xxxxxxxxxxxxxx>
- Subject: [orca-users:15018] 電子カルテを乗り換える際データはどの程度の精度で移行させればいいのか?
- From: Hiroaki Inomata <inomatah0612@xxxxxxxxx>
- Date: Tue, 31 May 2022 16:58:34 +0900
- List-archive: <http://ml.orca.med.or.jp/pipermail/orca-users/>
精神科医の猪股です。
以前に OpenDolphin のカルテ記載内容を html に書き出してみましたとか
言ってたんですが、ここまでの経過を書き留めておいた方がいいかなと思い
『OpenDolphin HTML Viewer プロジェクト』
https://p-horlix.net/blog/?p=289
にまとめました。
やっていることは以前と大差ないんですが、今回は
レセ電コードを表示
させてみました。
具体的には、これまで
「デパス錠0.5mg x1
不眠時に x14」
としていたところを
「デパス錠0.5mg :レセ電コード 611170513 x1
不眠時に :レセ電コード 0010000114 x14」
としたわけです。
(ただし、用法(不眠時に)は社保・国保が制定したコードなのか
ORCA-ORCA連動型カルテでのみ使用されている固有のコードなのか
自信なし。データベースから抜いてきた値をそのまま表示)
なんで、この表示をさせたかと言えば、勤務医時代にシステムの入れ替え時に
けっこう嫌な思いをしてきたからです。
基幹病院クラスだとカルテのSOA欄あたりは新→旧のシステムで引き継げてましたが、
処方・処置がまったく引き継げていないケースもありました。
引き継げていても文字情報のみという場合が多く、処方内容は当然手動で打ち直しです。
はっきり言って負担でした。
用法までは無理でもせめて薬剤くらいはコードレベルで移行しておいてほしかったです。
カルテのデータベースに記録されている処方の薬剤コードの抽出自体はそれほど難しくは
ないという印象を持っています。
開業医さんだとスタンドアローン型からブラウザ利用のクラウド型に乗り換えている
あるいは乗り換え検討中の施設は多いと思います。
私の外勤先の一つも「訪問診療を強化する」とかで乗り換えを検討しています。
そんな事情もあって、ある電子カルテ販売会社のサイト眺めていたんですが、
びっくりしたのは「当社は OpenDolphin からのデータ移行実績もあります」のような
宣伝文句?が記載されていたことです。
「データ移行」の定義ははっきり決まってはいないと思いますが、電子カルテの3要件
や利便性から考えて
・カルテ記載内容の最終確定版のみではなく修正履歴や途中経過版の移し替え
・レセ電コードレベルでの処方処置内容の移し替え
あたりまでは必須ではないかなと思います。
OpenDolphin でこれを実現するのはその会社の技術レベルからいって相当難しいのでは
と思い、問い合わせたところ、移行した内容は
「カルテ最終確定版の(書式情報なしの)プレーンテキストと処方の文字情報のみ」
でした。
やはり。
果たしてこれを「データ移行」と言っていいものなのでしょうか。
ガイドラインやe文書法を考慮すると、このレベルの移行では元のドルフィンの環境は
稼働時のまま存続させておかなければならず、さして利便性が高まっているようには
思えません。
それで、タイトルの疑問に至るわけです。
『電子カルテを乗り換える際データはどの程度の精度で移行させればいいのか?』
という問題です。
一応、厚労省にも(電話でですが)問い合わせてます。
この程度の疑問に即答できないというのもちょっとどうかと思うんですが。
それとこれは上野さんにお聞きしたいんですが、現状だと「ORCA連動型電子カルテ」
を名乗るには特に条件はないですよね?
「ORCA連動型電子カルテ」に求める推奨事項のようなものがあると使用する上で
一つの判断材料になって便利かなと思いました。
というのは、レセコンにORCAを使っている場合、用法などのコードは(院内独自コード
を使わない限り)同一になっているはずで、この出力機能があれば、データ移行の際に
極めて有利だからです。
長文失礼いたしました。
猪股弘明
精神科医(精神保健指定医)
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Hiroaki Inomata
MD: Psychiatry BA: Physics
PHAZOR, LLC: CEO https://phazor.info
Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science: Visiting Researcher
-- Medical Open Source Software Activities --
OsiriX (open-source ver): contributor, Horos: contributor
HorliX: developer https://phazor.info/HorliX
OpenDolphin-2.7m: developer
https://github.com/Hiroaki-Inomata/OpenDolphin-2.7m (source code)
...etc