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[orca-users:07569] Re: 改題: IT政策パッケージ2005



宮本大典@熊本市 です。
安陪先生、三輪谷先生、三原先生、他 このスレッドの皆様 こんにちは。

今年の1月レセから電算化の試行(紙レセと並行)を行っています。
電子請求なぞまだまだ先の話と思っていたところ、社保の支払い基金の
企画調整課の方から電話がありました。聞きなれない部署でしたので
??と思い電話に出てみると・・・

「先生の所ではレセコンにORCAをお使いですよね。是非来月からレセ電算
を御願いします・・・ORCAでしたら標準実装されているし、バッチリですから」

とのお話でビックリしました。そうか既にORCAはココまで世間に認知されて
きたのね・・・ウルウル。実証実験から関わってきたものとしては嬉しい限り
でした。 少し落ち着いて考えてみると、私みたいな小規模診療所にお声がけ
するくらいですからレセ電算の普及率はお寒い限り何でしょうね。やはり
医療機関側と支払い側の相互不信が根強くあるからだと思います。

>
> 私は、とにかく、レセ電算請求を普及させ、現在の紙請求による非
> 効率さを軽減させることが、全国一律の審査基準の策定など保険審
> 査制度の改革へつながり、現在の理不尽、不可解、複雑な制度の改
> 善への原動力になることを期待していますが、甘い?

私も同意見です。更に理不尽な査定に対してはこの分だけでもレセデータを
集めて、きちんとものがいえるような体制作りを整備する必要があると思います。

それまで各個撃破されていた現状を打破する良いチャンスではないかと期待していま
す。

更に点数改定による影響の分析ツールの整備が必要であると考えています。

ORCAには古い点数マスターも残っていますから、改定後のレセデータを旧点数表
で
計算するとどれだけになる筈であったか・・・これを各医療機関毎に計算するような
ツールを開発していただければ、本当の意味での影響を分析できます。
点数改定だけの影響と通院抑制による影響とを切り分けて分析できると思います。

上野さん、矢野さん、よろしく御願いしますね(^o^)丿

ついでといっては何ですが、以下の本を最近読みました。
へーこんなになっていたの?と目から鱗でした。
皆さん ご一読をお勧めします。
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医療費の審査 知られざるその現実
   著者/訳者名 : 橋本巌/著
出版社名 : 清風堂書店 (ISBN:4-88313-346-X)
発行年月 : 2004年10月
価格  : 1,575円(税込)
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31442269

 目次
序章 医療費の審査は厳しければ良いか
第1章 医療保険制度の概要と支払基金
第2章 審査はどのように行われるか
第3章 審査をめぐる攻防
第4章 国民医療の充実と審査
第5章 審査を民間に開放してもよいのか
第6章 審査を機械に任せてよいか
第7章 審査と審査機関のあるべき姿
補章1 医療保険制度の歩み
補章2 支払基金創設以前の審査と支払い

本の内容
「給付は薄く、負担は重く」という小泉医療構造「改革」の下、医療費の窓口負担は
増え、病院の敷居も高くなった。厳しい医療費の審査が、患者に必要な治療も認めな
いかもしれない。国民の知らないところで行われている医療費をめぐるバトルを白日
の下にさらす。
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なかなか本屋さんに行く時間がないのですが、この本屋さんはインターネットで決済
してお近くのセブンイレブンで受け取れるので助かります。

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  宮本 大典
 熊本県医師会 医療情報委員会 委員
 熊本市医師会 理事(医療情報・広報)
  宮本外科胃腸科医院 院長
  860-0864 熊本市八景水谷2-6-26
  Tel 096-345-7588      Fax 096-345-7593
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