[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[orca-users:01187] Re: 電子カルテについて



黒川先生、こんにちは
有家@松山記念病院@woodyに心を奪われつつある、です。

date: Sun, Jul 28, 2002 at 09:55:11AM +0900
from: rmc51275_N <rmc51275@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
>
>  だから全ての最新の暗号が、発表後数年位では、完全に解読出来な
> いで欲しいただ心配しております。

半年前に暗号の文献を読み始めて、素因数分解の数式が出て来たところでメゲたまま
その先に進んでいない(^^;)のですが、現代暗号は
素数Aと素数Bから積A*Bを求める積算よりA*BからAとBを求める素因数分解の方が難しい
という、いわばアルゴリズムの非対称性にその本質がある、と解釈しています。
おそらくこのような非対称性はわれわれの周囲に無限にある(有家の予想 ^^;)
でしょうから、世に暗号の種は尽きないと考えています。
楽観的すぎるかも知れませんが..

# それに暗号は「鍵」ですから、一つで心配なら別の所に二つ三つかければ良いかと..

一方向ハッシュ関数というのは巡回多項式のようなものかと思うのですが
5次以上の方程式の一般解は存在しない(Galois, 1832)という定理は
この逆関数の作成の困難さを裏づけるものではないかとも愚考します。


>  今の紙のカルテでは、処方薬の履歴の展開が素早く出来なくて、大変に
> イライラするのです。

私も、今のカルテではハイパーテキストができないので困っています。
脚注をつけるのも変だし、校正のような線を引いて紙上ハイパーテキストしています。
ハイパーテキストは注釈 annotation の一つの実装であり
記述の正確性と可読性という相反する性質を調和する不可欠の技術だと思います。


-- 
pba00250@xxxxxxxxx
yoariie@xxxxxxxxxxxxxxx
-------------------------
有家佳紀  Yoshinori Ariie