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[orca-users:00750] Re: 全添付文書のデータ



安陪先生、石津先生、小竹原先生、上野先生、高橋先生、北岡先生 皆様

中山裕雄@鳥取県です。

病名チェックの議論は色々と本質的な問題を含んでいて
今後継続的に議論になる内容と思います。

まず診療行為はマスターがあってコード化されているが
病名のコード化は単純な話ではないことは周知のことですよね。
一方現在入手できる添付文章の中の適応症もコード化されていない。

市販のレセコンも未コード化病名のチェックはあまりできてない。
現在のここの議論も病名はコード化されないといけないという前提
で話が進んでいますよね。

確かに将来は病名はコード化されないと何かと不便でしょうけど
現実的には診療行為、投薬内容と病名はなんらかの方法で
チェックしないといけない。

この議論の中には
1.いかにコード化するか
2.どういうチェックが望ましいか

という議論が含まれると思います。

私は矛盾の無いコード化が進むまで、現在あるデータでいかに
人間が楽になるチェックをプログラム化するかという視点でこの
問題をとらえます。

自分のシステムでは未コード化病名はテキスト入力した病名で
しかも厚生省病名に無いものは必然的に未コード化病名になります。
チェックは当然テキストのままのチェックとなりますが、必要病名をたとえば
添付文書DBから取ってきたものと自分が付けた病名とマッチングをさせるときに
その添付文章病名が自分の病名に含まれるかどうかの両端アスタリスク検索を
行って(もちろんSQL文で。)チェックします。
こうすればザンタック使用時に、テキスト病名の一部に、「胃潰瘍、十二指腸潰瘍、
吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管出血(消化性潰
瘍、
急性ストレス潰瘍」のどれか一つでも含まれればチェックをパスします。
この方法は確かに全国一斉に同一システムを使う場合、チェックが多くなりすぎた
り、
漏れたりと完全ではないことは承知の上で書いていますが、暫定的にはORCAには
このようなチェックも必要になると思います。

長々と書きましたが、将来的に理想的なチェック方法(緑本のロジック化)と
現実的、暫定的に採用して、利便性を高める方法を併用することでかなり
チェックに関しては煩わしさから開放されると思います。

ORCAの行為、投薬チェックがどういう実装になっているか調べていませんが
私自身上記の方法で1000枚のレセプトを約100項目あたり数秒でチェックでき
ます。

添付文章の病名がいつの日かコード化されたものが自由に入手できる日も来るでしょ
うが
現時点ではあるデータをいかに上手に利用するかということも検討する必要も
あると思います。

中山小児科内科医院
中山裕雄