[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[orca-users:14957] Re: ORCA連動の電子カルテについて



Horos や OsiriX の話題が出てきたので、一言。

私も Horos をカスタマイズして、HorliX (ホーリックス)という名称で公開しています。
https://phazor.jp/?page_id=486
(全体的な説明は https://phazor.info/HorliX-J/ で)

OsiriX が「個人では」使いにくくなってきたので、Horos を使い始め、
そのうち改変したソースコードなども Horos プロジェクトに送る
ようになりました。

例えば、Horos でROIを使うとき、使う毎にその描画色がくるくると変化すると
思いますが、その元になったコードは私が送ってます。
いわゆる ROI-color-rotation-UI というやつです。
このときの改変のやり取りは今でも残ってますね。
https://github.com/horosproject/horos/issues/342

ここら辺までは、Horos と協調していたんですが、当時(2018年)課題に
なっていた 64bit 対応がもたもたしていたことや彼らが若干「やりすぎ」て
しまうところが気になって、結局、独立してしまいました。

「やりすぎ」というのは、具体的には、ROI-color-rotation-UI でいうと
彼らは記録時のファーマットまで改変してしまってます。
ROI を XXXX.roi のようなファイルを書き出したとき、色情報まで入れ込んじゃって
いるので、互換性が崩れちゃってるんですよ。
上であげた github issues 上での議論を見てもらえればわかると思いますが、
元々は「ROI の描画色が単色だと視認性が良くないので、マルチカラーを扱える
ようにしたい」というかなりシンプルで(おそらく有用な)ユーザーさんからの
指摘から始まってます。
私も色が変わるのは便利だなと思いますが、記録するほどのことでもないと
思い、Horosの改変は取り込みませんでした。
「やりすぎ」と感じるのは、こういった点です。

他には、クラウドの機能も使わないので、ここら辺はバッサリ切ってます。


なお、HorliX に関しては arm (M1) 対応もちょいちょい進めてます。
https://forum.dcmtk.org/viewtopic.php?t=5048
なかなか時間が取れず、作業があまり進展してないんですが。



猪股弘明
精神科医(精神保健指定医)

2021年12月22日(水) 18:10 AMEMIYA Shuji <ame@xxxxxxxxxxxxxxx>:
>
> 内科の開業医です。
> 昨春からCLIUSを使っています。
> カルテデータのローカルバックアップができることを初めて知り行ってみました。
> サポートに聞くとPDFのリンクを送ってくれました。Macの場合コマンドラインで
> Homebrew、jqをインストールした上で、CLIUS Connectをインストールします。
> いくつかの設定をし、バックアップ作成には3時間強かかりました。ブラウザで
> 閲覧します。
> 昨日のようにクラウドORCAがトラブった時などカルテ記載や検査データ
> 処方内容が確認できて便利です。データの互換性があれば他の電子カルテ
> への移行も楽になるでしょうね。
> CLIUSはコスパが良くインターフェースもすっきりして気に入っています。
> Mac版はメンテナンスモードに入ってしまい、進化はブラウザ版のみになったのが
> ちょっと残念ですが。
>
> Osirixは試用版でずっと使っていましたが(たぶんいけないのでしょう)あまりに
> サブスクを迫られるので最近はHorosを使っています。Osirixに似たインターフェース
> です。他院で撮ってもらったCT,MRIのデータを読むには十分です。
>
> 山崎先生貴重な情報をありがとうございました。
>
> On Mon, 20 Dec 2021 08:51:31 +0000 (UTC), kentaro yamasaki wrote:
> > MLの皆様初めまして、山崎産婦人科の山崎健太郎と申します。
> > メーリングリストを使うのは久しぶりで、MLの作法などはさっぱりなので、読
> > みにくい点などあればご指摘いただければ幸いです。
> >
> > ORCA連動の電子カルテについてですが、現在私はCLIUSを試しているので、そ
> > ちらの話を投稿させていただきます。
> > CLIUSを知ったきっかけは、東京の大橋克洋先生が開発された電子カルテを
> > 使っている縁で、大橋先生がCLIUSの技術顧問に就任された時に教えていただ
> > いたことがきっかけです。
> >
> > 私は現在は大橋先生の電子カルテを使っておりますが、同時にCLIUSのユー
> > ザーにもなって、試用しながら要望を出しているところです。
> > その中で、CLIUSの良いと感じられるところを挙げておきます。
> >
> > ◦ 自院のパソコンにバックアップが可能な点
> >  これを一番要望しており、今年実現しました。PDFファイルでのカルテバッ
> > クアップはよくあるのですが、CLIUSは自院のパソコンにJSONでバックアップ
> > が取れるので、カルテデータを人質に取られる懸念が少ないです。
> >
> > ◦ 経済的
> >  Web予約機能やオンライン診療機能(使っていませんが..)なども含まれて
> > います。何より驚いたのが、ジョブカンの使用料が無料になるキャンペーンを
> > 行っていることです。当院でタイムレコーダーを使っての勤怠管理や給与計算
> > をジョブカンで行っているので、CLIUSを実際に使っていないくても、ジョブ
> > カンの費用分の元が取れています。
> >
> > ◦ 要望に応じてくれる土壌があると思われる
> >  私以外のユーザーがどのような要望を出しており、どれぐらいのスピード感
> > かははっきりしないのですが、自分が要望していたバックアップ機能や一部有
> > 料機能であったものの無償化などが実現し、比較的に要望に応えてくれる運営
> > なのではと期待しています。
> >
> > 細かい所は気に入らない点も多数あるのですが、クラウド型の電子カルテは機
> > 能的に似たり寄ったりで大差ないと思っているので、上記のメリットを損なう
> > 大きなデメリットは今の所見つけていません。強いてあげるなら、クラウド
> > ORCA必須な所で、私もオンプレからクラウドに変えた時は心配でしたが、今は
> > ORCAのメンテに気を使わなくてよくなり、心配事が一つ減りました。
> >
> > 皆様のご参考になれば幸いです。
> >
> > 山崎健太郎
> >
> --
> 坂の上クリニック(sakanoue-clinic.jp)
> 院長 雨宮修二