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[orca-users:03287] Re: ORCA への認識のズレ



 板東様、こんにちは。
 安陪隆明@鳥取県鳥取市、安陪内科医院です。

>「都道府県医師会情報システム担当理事連絡協議会が13日、日医会館で
>開かれ、日医総研がORCAプロジェクトの一環として開発した日医標準レセ
>プトソフト(日レセ)を巡り協議が行われた。
>その中では、日レセ(無床診療所版)を導入している医療機関は昨年12月分
>レセプトの段階で「50施設」との日医側の説明に対し、県医の間から、現在の
>ようにOSをLinuxに限定している状態では今後も普及が進まないと強く
>懸念する声が上がった」
>
>上記のメール内容は私の居る千葉県医師会運営の菜の花
>(everyone@xxxxxxxxxxxxxxxxx)MLに乗った記事で
>すが如何ですか。恐らく日医のORCAの趣旨を読んでいない、
>システム担当理事が殆どですかなぁとの印象が
>わたしの率直な感想ですが。

 ORCAに対する各地域医師会の取り組みは、かなりの温度差というか
差の開きがあるという感じをもっていましたが、やはりまだまだ
こういうところも少ないのですね。

 先ほども書きましたが、去年の2月に私が、
http://www.abe.or.jp/teigen.html
 にて、

『日本医師会はORCAや認証局を多額の予算をかけて作ることが
できますが、いまだに情報化への誤解、偏見、誹謗中傷などが
少なくない地域の現場へ直接それを持っていっても、「笛吹け
ど踊らず」という事態に陥りかねません。技術的なことであれ
ばベンダーを育成することで可能です。しかし、地域の医師会
員にORCAの思想哲学を伝え理解していただくことや、将来、
データの収集分析などに対して地域の医師会員の協力を求める
ことなどは、ベンダーにはできません』

 と危惧したとおりの状況がどんどん出てきつつありますよね。

 都道府県医師会理事のレベルでこういう状況で、この情報が
そのまま郡市区医師会にもたらされたら、先はもう見えています
よね。

 昨年の7月7日に開かれた「第16回地域医療情報ネットワーク
システム研究会」(COMINES)で、日医総研の石原先生は

>今の日本の医療に足らないのは「患者さんの納得」
>Accountability 説明責任
>
>[情報化社会の本質的意味]
>
>いつも高水準の情報を得られる
>
>超高速で運営、経営を行える
>
>戦略的な説明責任の活用をネットワークが可能とした
>
> →行えないなら、立ち遅れ、倒産、デジタルディバイド
>
>[Informed ConcentとAccountabilityの違い]
>
>Informed Concentは危険を示して判断してもらう。
>Accountabilityは善悪関係なく全ての情報を出し、患者さんに
>納得してもらう。納得できる客観的説明
>
>人々の考え方を変えられないような情報の発信には意味がない!
>そのために自ら行動を!

 というお話をされました。全くそのとおりで、素晴らしい慧眼かと
思うのですが、実は、この「日本の医療」のところを「日本医師会」
へ、「患者さん」のところを「医師会員」へ、言葉を置換すると、
実はまったく同じ状況を日本医師会は突きつけられていることが
わかります。

-------------------------------------------------------
今の日本医師会に足らないのは「医師会員の納得」
Accountability 説明責任

[情報化社会の本質的意味]

いつも高水準の情報を得られる

超高速で運営、経営を行える

戦略的な説明責任の活用をネットワークが可能とした

 →行えないなら組織の崩壊

Accountabilityは善悪関係なく全ての情報を出し、医師会員に
納得してもらう。納得できる客観的説明

人々の考え方を変えられないような情報の発信には意味がない!
そのために自ら行動を!
-------------------------------------------------------

 なんですよね(^^;)

   安陪隆明
   〒680-0841
   鳥取県鳥取市吉方温泉3丁目811-2
   安陪内科医院
   Tel.0857-26-6675
   Fax.0857-21-3131
   abe_takaaki@xxxxxxxxxxxxxxxxx
   takaaki_abe@xxxxxxxxxxxxxxxxx
   http://www.abe.or.jp/
   http://www.yuragi.jp/playxslt/index.asp