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[orca-users:00938] Re: 薬科への対応は?



 生越さん、こんにちは。
 安陪隆明@鳥取県鳥取市、安陪内科医院です。

>> 「併用禁忌」
>
>  これはもうじきリリースすると思います。

 嬉しいですね。大変でしょうが、頑張ってくださいませ。

>> 「患者用”写真つき”薬の説明書」
>
>  これが出来ると良いですねぇ。システム的にはどうってことなかったりする
>でしょうが、文書はどうしたものですかね? 添付文書だけじゃダメですよね。

 はい、これはやっぱり添付文書じゃダメだと思います(^^;)
 これってある意味、情報社会の根本的問題に関わってくると
思うのですが、患者さんに添付文書をお渡しすると、相当
「誤解」される危険性が大です。
(敢えて隠すことはしませんが)

 例えば、バファリン(330)を例にとると、

>副作用 
>副作用等発現状況の概要 
>
>本剤と同じアスピリン・ダイアルミネート製剤であるバファリン
>及び小児用バファリンの再評価時の副作用の症状及び発生数は,
>総症例470例中,副作用発生症例数は64例であった.その主な症状
>は胃腸障害(50例)であった.
>
>重大な副作用 
>
>1.ショック,アナフィラキシー様症状
>ショックやアナフィラキシー様症状(呼吸困難,全身潮紅,血管
>浮腫,蕁麻疹等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,
>異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
>
>2.喘息発作の誘発
>喘息発作を誘発することがある.
>
>3.皮膚粘膜眼症候群,中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
>皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症
>(Lyell症候群),剥脱性皮膚炎があらわれることがあるので,
>観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を
>中止し,適切な処置を行うこと.
>
>4.再生不良性貧血
>再生不良性貧血があらわれることがあるので,観察を十分に行い
>異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと.
>
>(いずれも頻度不明)
>
>その他の副作用 
>
>1.消化器
>5%以上又は頻度不明
>胃腸障害,嘔吐,腹痛,胸やけ,便秘,下痢,消化性潰瘍,食道炎,
>口唇腫脹,吐血,吐き気
      :
      :

 私はこれだけのことを読んでも、自分で平気でバファリンを内服で
きますが、こういう情報をきちんと解釈できない方が読まれると
「怖い! こんな薬をのんじゃ駄目だ!」
 と「誤解」される恐れがあります。
 もちろん、重篤な副作用、よくある副作用はきちんと書いておいた
方がいいのですが、薬剤添付文書のレベルになるとちょっと…
 というところです。

 例えば、スーパーマーケットの食品コーナーで海老のパックに

>重大な副作用 
>
>1.ショック,アナフィラキシー様症状
>ショックやアナフィラキシー様症状(呼吸困難,全身潮紅,血管
>浮腫,蕁麻疹等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,
>異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.

 なんて普通書かないだろうし(^^;)
 どうせなら、タバコに薬剤添付文書を入れて、

「当剤を投与して、肺癌の発病率が5倍になることが報告されています。
 WHOは1995年における当剤による日本での年間死亡者数を95,000人と
推計しています…」

 云々も入れてもらいたいところなのですが(^^;)

 と話が脱線しましたが(^^;)
>> 「患者用”写真つき”薬の説明書」
 は、薬剤添付文書じゃ駄目なので、また別途決める必要性があると
思います。

   安陪隆明
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   安陪内科医院
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