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[orca-users:00774] Re: ついに登場!日医 IT 認定制度
- To: orca-users@xxxxxxxxxxxxxx
- Subject: [orca-users:00774] Re: ついに登場!日医 IT 認定制度
- From: "ABE,Takaaki" <abe_takaaki@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Sat, 25 May 2002 23:22:33 +0900
皆様、こんにちは。
安陪隆明@鳥取県鳥取市、安陪内科医院です。
>私はORCAにシンプルでキュートな(小回りが利いて、
>かゆいところに手の届くような)システムを期待し
>ていたが、実体は、複雑、鈍重ときている。
>Sanyo MedicomのレセコンはCPU PA7100LC(64bit?)
>80MHz, memory 64M byte,HD 2.1G byte (scsi,
>raid 0?)、X端末2台でストレスなくそこそこ
>うごいてます。
私は1年近く前から、このような意見が今年の春に出る
ことを予見していましたし、そのことを何度も研究会や
自分の書いたもので指摘して来ました。
昨年7月に書いた、
http://www.abe.or.jp/orca.htm
で、私は
>これはまったく私個人の予想であるが、到底このような
>スケジュールで来年3月に本稼動に入れるようなレセコン
>ソフトが仕上がっているとはとても私には思えないので
>ある。私のようにずっとソフトウェア産業を見ていて
>「ソフトウェア開発など遅れるのが常識」と思っている
>人間ならまだ良いが、「来年4月から無料でレセコンソ
>フトが使えるようになる」と期待している人にはがっかり
>するような、未成熟なレセコンソフトのままである
>可能性が強いと私は予想している。この場合怖いのは
>「所詮ORCAというのは、安かろう、悪かろう、という
>レセコンなのか」と、誤解されかねないことである。
>ソフトウェア開発にはどうしても時間がかかる。まして
>や、このようにまったく新しいビジネス形態が根付くに
>は時間がかからざるをえない。仮称ORCAが成熟するため
>には、何年もの期間が必要であることを強調したい。
と指摘しました。また今年の2月の研究会でも、
http://www.yuragi.jp/tijk/tijk3_abe.html
> 1. 平成14年4月に一応使えるようになるが、一応使える
> ことと、満足に使えることは別物。
> 2. そもそも20〜30年の現場での実績とノウハウを積み
> 重ねてきた既存のレセコンに匹敵するものが、たか
> だか1年の開発期間でできるわけがない。4,5年は
> 見守ってあげるべきではないか?
と言及しました。
まあこれに対して
「某M社インストールのORCAを見て、あれをORCAの本当の姿だと
思ってもらっては困る。本当のORCAはもうここまで凄いんだぜ!」
という小竹原先生の御意見をいただいたわけですが(^^;)
ただ少なくとも、現時点で「かゆいところに手の届く」という
既存のレセコンメーカーのレセコンと、ORCAを比べること自体が
間違っていると思います。
既存のレセコンメーカーさんは、今まで20年も30年も現場で
頑張って来て、そのノウハウをレセコンにフィードバックして
きたのです。彼らだって、我儘な医者の無理難題に苦しみなが
ら、その中で今あるレセコンを頑張って作って来たのです。
そういう20年から30年の現場での実績、ノウハウに対して、
どれだけ天才的なプログラマーがとりかかっても、たった
1年のソフト開発期間で追い付くわけがないじゃないですか(^^;)
じゃあ彼らのレベルに追い付くのには20年〜30年かかるかと
いうと、そこまではかからないと思います。後追いの立場は、
良い見本をどんどん真似すれば良いわけですから、私はおそら
く3〜4年と見込んでいます。
「かゆいところに手の届く」ようにする作業と言うのは
ここにおられる皆様「私達」がこれからやっていくことなの
だと思います。
別スレッドで、病名による自動チェックの話をしていますが、
これもORCAに対して
「かゆいところに手の届く」
ようにするための作業です。
(今年の春にオープンソースになったのですから、そこからが
本当の出発です)
私の場合、個人的には、レセコンとしての基本機能以外に
自動チェック機能と薬剤情報提供の2つの付加価値がないと、
ちょっと使う気になれないな、というところです。それを
これからここで考えていこうとしているわけです。
(ところで石津先生、中山先生、今日はこれで寝ます(^^;)
今晩はRESできずにすみません )
それでは、ORCAは現時点では商売にならないか、というと
そんなことはないと思います。八木先生が御発言されたよう
に、レセコンにどこまでの機能を求めるかは、医師それぞれ
(医療機関それぞれ)によって違うからです。
「今のORCAの機能で充分」
と考えておられるところも、もちろんあります。
「現時点では基本的な機能しかありませんが、他社よりも
一般に低価格です。これから伸びて行くレセコンです」
というところが現時点のセールスポイントになってくる
でしょう。
そういうところから徐々に商売になってくるでしょうし、
そこから餅屋としての実績を積み重ねて行くことができると
思います。
餅屋の方々には、長い目で見て頂きながら、現在の本業の
傍らで、徐々にORCAに力を入れていって欲しいと願っています。
ところで鳥取の某M社の件ですが、私はあれは意図的では
なかったと信じています。(そう信じたいと思います)
私は既存のレセコンメーカーの方や代理店の方が、ORCAと
二股をかけることに賛成です。私がもしレセコンメーカーか、
またはその代理店の人間だったら、絶対自分で二股をかけて
いると思います。
ただ二股をかけるのは良いのですが、二股のかけ方が問題
なんですよね。二股をかけるならかけるで、ORCAの方に対し
ても、きちんと熱意をもってかけていただかないと、二股を
かける意味そのものがなくなってしまうのですよ。
某M社には期待していたのですが…
残念でしたね…
何はともあれ、あのときには本当に小竹原先生にはお世話
になりました。ありがとうございましたm(_ _)m
安陪隆明
鳥取県鳥取市
安陪内科医院