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[orca-users:00739] Re: 全添付文書のデータ
- To: orca-users@xxxxxxxxxxxxxx
- Subject: [orca-users:00739] Re: 全添付文書のデータ
- From: "ABE,Takaaki" <abe_takaaki@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Fri, 24 May 2002 09:00:16 +0900
上野先生、高橋先生、北岡先生、皆様、おはようございます。
安陪隆明@鳥取県鳥取市、安陪内科医院です。
>病名の保険適応の大元の根拠は添付文書になるわけですが
>ここに書かれてある適応症というのがまず、かなりアナログな
>表現ですね。特に漢方薬は西洋病名ではないのでコード化して
>チェックするには途方にくれる表現があります。
>今後はできうる限り、レセ電の傷病名マスタの名称を使った
>表現が必要です。
>それから、用法も年齢や体重によって代わりますからチェックが
>したいですね(これは電カルの仕事ですが)。
>まずは、自由に使える全添付文書のデータが必要ですが
>日本にはまだありません。(SGMLの単発入手はできますが)
>#ここらあたりはIチーフが地道に薬効DBを作成してます
>
>それから医科点数表関係では、解釈や告示、通知文書の中の
>病名などもコード化できるものでないといけませんし、出ちゃって
>いるものはコードに当てはめねばなりません。
>今度出るレセ電の新しい傷病名マスタ(Medis標準病名互換)では
>このあたりの病名も丹念に抽出して(ここはW嬢)積み込んでいます。
>「自由に使える」に引っかかりますが、
>http://nimcj.nciryo.hosp.go.jp/DI2/Movie.html
>国立医療機関の専用線網(HOSPnet)内では上記URLで、「医薬品
>情報システム」が運用されており、全添付文書のデータが閲覧可能
>となっています。
>国立だ、日医だといった垣根を超えて、情報共有できないものなの
>でしょうか?(って上野さんに言っても困りますよね・・・)
私も最初、北岡先生と同様「あれっ?」と思いましたが、
まさか上野先生が、高橋先生が御指摘されたようなことを
ご存知ないわけがないと思いますし、読み進むうちに
別の意味に解釈しました。
私の勘違いかもしれませんが…
添付文書は既に「単純なテキスト」という形で、また
おおまかにはSGMLで、電子化できていると思うのですが、
突っ込んだ使い方をするためには、それだけではまだ
充分ではありません。
例えば、
【適応症】 気管支喘息、慢性気管支炎
という電子的な表記だけでは、「意味」をコンピュータ的に
処理することが難しくなります。
HL7V3を勉強し始めてわかったのですが、意味的なインター
オペラビリティを確保するためには、問題領域(ドメイン)が
交差する部分での共通の用語集が必要になってきます。
例えばXMLを例にとると、上記の表現は、
<適応症><病名 idkey="○○○○"/><病名 idkey="○○○○"/></適応症>
というコードを使った形式をとることによって、意味的な
インターオペラビリティを確保しやすくなります。
このような用語コードを使った添付文書集というのが
まだない、という意味で使われたのかな、と思いました。
>>> 「火中の栗を拾う」という側面があることは承知の上ですが(^^;)
>>ここのところは、総研の上野様いかがでしょうか?
>
>火中の栗は拾いまくってます。もう両手いっぱい。
>少し前までパパパパパパンと弾けまくってましたが
>おかげさまで最近はパン、パン、といった感じです(^_^;)
不謹慎かもしれませんが、この表現には笑いころげて
しまいました(^^)
>それから医科点数表関係では、解釈や告示、通知文書の中の
>病名などもコード化できるものでないといけませんし、出ちゃって
>いるものはコードに当てはめねばなりません。
>今度出るレセ電の新しい傷病名マスタ(Medis標準病名互換)では
>このあたりの病名も丹念に抽出して(ここはW嬢)積み込んでいます。
これには期待しています。
これがORCAで提供できるといろいろなことができそうですね。
( フォーマットはXMLでしょうか? )
>総研としてはこういった地道な作業の他に、レポートなども通じて
>問題点を攻めて行きます。
>いつか言った「説明可能な診療報酬体系」ですね。
まさにここだと思います。曖昧な部分がある程度存在するのは
仕方がないし、当然人間の頭で判断する部分も残されるべきですが、
それにしても現状は、あまりに曖昧な部分がありすぎます。
今はあまり皆が意識しないために、それほど話題になっていない
分野ですが、将来たぶん「絶対反対」や「総論賛成各論反対」的な
声がいろいろと出てきて大問題になってくるでしょう。しかし
ここしか「落としどころがない」ということも目に見えています。
その時までにしっかりした準備をしておくことが、今から必要な
ことは、目に見えているかと思います。
日医総研の頑張りを期待していますし、応援しています。
安陪隆明
鳥取県鳥取市
安陪内科医院