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[orca-users:00581] Re: ORCA を試してみませんか
- To: orca-users@xxxxxxxxxxxxxx
- Subject: [orca-users:00581] Re: ORCA を試してみませんか
- From: ogochan@xxxxxxxxxx
- Date: Mon, 13 May 2002 13:39:47 +0900
生越です。
> 日本医師会の執行部が交替して、方針ががらりと変わった時に、どうなるのか?
心配はいらないでしょう。ライセンスは「契約」なので、内容の変更は遡っ
ては適用出来ませんから。
つまり、既に公開されてしまっていたものは、そのまま使い続けられます。
その「未来の日本医師会」の方針でORCAの開発が止まれば、有志で続けるよう
にすれば良いまでです。それを言い出さない「コミュニティ」であれば、最初
から「その程度」であったということになります。「くれくれ君」だけでは、
オープンソースソフトウェアは維持されないのです。
> GNU, [386|Free|Net|Open]BSD, Linuxなどは、
> 個人が、自発的に、興味の持てる部分を開発し、
> それを、他の不特定の誰かと共有しようとしているわけですが、
> ORCAの開発主体は、個人ではなく、
> 複数の人々の集まりである、日本医師会であり、
> 今後に関しては、不確定な要素が多いのでは、
> ということです。
個人であるか法人であるかは関係ないです。個人であっても金積まれてコロ
りということはありますから。つい最近も、某メーカで「Linuxエバンジェリ
スト」なんて肩書だった人が、マイクロソフトに転職しちゃった例もあります。
そういった意味では、著作権者自身も手が届きにくいライセンスになってい
る方が都合が良いです。改良されたものの著作権が、オリジナルの著作権者に
帰属しないライセンス(GPLはそうです)になっていれば、ライセンス条件の決
定は、個々の著作権者自身も手が届きにくくなります。そして、著作権者は多
い程いい。著作権者が増えれば、特定の著作権者の意思だけでライセンス変更
は出来なくなります。
簡単に言えば、ORCAを自分たちのものにしたければ、「俺はユーザだ。普及
させているのは俺だ」などと言っている暇があったら、直接著作物を追加して
行けば良いのです。「○○さんがいるから、××システムは持っている」とい
う状態を脱却させるようにしなければならないのです。
> わたしの知る限りでは、GPLが裁判で検討された、ということはないと思いますが、
> どうなんでしょう?
GPLは残念ながら、「紳士協定の覚え書き」というレベルのものでしかあり
ません。「精神」は有効なんですが、「法務文書」としては穴があり過ぎ。だ
からと言って、価値がないわけではありませんが。
--
ogochan@xxxxxxxxxxx -> http://www.linux.or.jp
Masami Ogoshi -> http://www.nurs.or.jp/~ogochan/
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