[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[ORCA-ANNOUNCE:01007] お知らせ◆gs-espのセキュリティーアップデートに関する注意事項



ORCAサポートセンタです。いつもお世話になっております。

Debianプロジェクトより、2008-02-27 付けで、gs-espパッケージの
セキュリティアップデートが提供されております。
しかしながら、プリンタメーカ各社様より個別提供されているgsモジュールを
使用している環境においては、このアップデートを適用すると
日レセの帳票印刷に影響が出る場合があります。

■ 影響を受けると思われるケース
プリンタメーカ等から提供されたgsドライバを導入している際に
印刷ができなくなる可能性があります。

* Ricoh製プリンタで、メーカ提供のgsドライバを導入しているケース
 (rpdl4)
* Canon製プリンタを、メーカサイトにて案内されているgsドライバを
 導入しているケース  (opvp)

# PostScriptプリンタを、psドライバを利用して印刷しているケースでは
# この影響を受けません。


■トラブル事例および不具合回避事例
OSCでは、以下の環境のときに、日レセの各種帳票における不具合発生を確認
しました。
# あくまで当センタで確認された環境の例です。

(環境)
・OS :Debian GNU/Linux 4.0 (etch)
・日レセバージョン :4.0.0 有床版
・プリンタ:Richo IPSiO NX86s
・使用gs :リコー様提供 Ghostscript8.15.3版(RPDLフィルタ内蔵モジュール)
      http://www.ricoh.co.jp/dspinfo/orca/obj/cnt_gs_v8153.html

(現象)
・日レセから印刷された帳票スプールデータが、CUPSにて保留されプリンタ出力
 されない

(回避策)
・上記メーカ様提供のgsモジュールを再適用することで、印刷の復旧を確認。


■皆様へのお願い
以下に該当する利用者様は、日レセにおける帳票出力に異常がみられないかを
ご確認ください。

・gsプリンタにて、プリンタメーカ提供のgsモジュールをインストール
 しており、かつ
・2008-02-27 以降に、Debianの各種パッケージを更新している方

事例のような不具合が確認された場合は、暫定対処としてメーカ提供の
gsモジュールを再適用して動作をご確認ください。

また、上記の対処を行った場合は、セキュリティ維持のため外部から入手した
PDF/PSファイルを、日レセ用マシンで開くのはなるべく避けてください。
あわせて、プリンタメーカ各社様より対処法が案内された場合は、その案内に
従って速やかに対処を行ってください。


■その他
今回の件に関する、gs-espパッケージのセキュリティリリース情報については
下記の内容をご参照ください。

 http://www.debian.org/security/2008/dsa-1510

以上です。
今後とも、よろしくお願いします。

--
ORCA Support Center/JMARI/JMA
http://www.orca.med.or.jp/support/qa/support_form.rhtml
T: 03-5319-4605 D-FAX: 020-4623-1358